収納場所を増やしたい。このご要望、無くなることはありません。戸建て住宅なら新築だけではなく、リフォームをすることで新たな収納スペースを屋根裏に作れる可能性が高いです。

屋根裏収納をつくるメリット

普段は使っていない屋根裏。もし、この空間が使えると次のようなメリットが生まれます。

デッドスペースを有効活用できる

屋根と天井の間。ほとんどの住宅では、この空間は「使っていない」デッドスペース。考え方によっては「もったいない」空間だと言えます。もし、この空間に

  • 普段は使わないモノ(何かのときだけ使いたいモノ)
  • 季節のモノ(春物、夏物、秋物、冬物など)
  • 少し大きい荷物(スノボ、スキーの用品とか)

「捨てることはないけれど、毎日毎週は使わない」モノが収納できると、家全体がスッキリと片付きやすくなります。

家の資産価値アップの可能性

将来、住宅を資産として活用するときも、収納力の高い住宅は評価が高くなる傾向にあります。

固定資産税の負担増を抑えられる場合も

建築基準法の条件を満たしていれば、屋根裏収納は「床面積」に含まれません。「物置」と同じように扱われますので、収納力がアップしても固定資産税が上がりにくいので、税制上のメリットが出てきます。

リフォーム時の注意ポイント

収納スペースを増やせる「屋根裏収納」リフォーム時の注意点についてお話します。

屋根裏の「高さ」と「広さ」の制限

建築基準法という決まりがあります。建築基準法で「収納」と扱われるためには、以下の基準をクリアする必要があります。

  • 床から天井までの高さが最高部分で1.4m以下
  • 床面積は屋根裏収納部分の直下にある部屋の面積の1/2未満

他にはですね、建築基準法の床面積ルールに対して若干の違いが「自治体」によって存在していることに注意です。

出入り方法の注意

屋根裏収納ということは、

  • 階段
  • はしご

どちらかの方法で屋根裏部分へ出入りすることになります。

ここで注意なのは「階段」「はしご」が固定タイプの場合、自治体によって判断が違ってくるところです。 固定階段の場合ですと、自治体によっては階段部分を「床面積」として扱うケースもありまして、、、リフォームするときの設計時に地元の工務店さんにしっかり確認しておきましょう。

換気・断熱・温湿度管理

ご想像のとおり、屋根裏の夏は猛暑、冬は極寒。収納庫として使う場合でも、温度が変わるとカビや結露の原因になります。そのため、

  • 環境に合った断熱工事
  • 換気の設計と計画
  • 熱と湿気の対策

これらは検討しておきましょう。

建築基準法での「屋根裏収納」の扱い

先ほども少しふれましたが、建築基準法での「屋根裏収納」の扱いを理解しておく必要があります。

  • 高さと床面積
  • 窓や換気設備
  • 出入口

屋根裏収納としての基準を満たさないといけません。また、これも先ほど出てきましたが、自治体によって若干の違いがあることもポイントです。

こういう理由もあるため、屋根裏収納リフォームは地元の工務店さんに相談するのが一番安心ということになります。

屋根裏収納をつくる工事で大切なポイント

工事するお家の状態、屋根裏収納の設計、工務店さんの考え方。全く同じではありませんが、大切なポイントは同じです。

現地調査・ヒアリング(いちばん大事)

現地調査とヒアリングは、私自身の経験から大変重視しています。

職人として必ず確認すること

現地では、屋根裏収納にしようと考えておられる部分の点をチェックします。

  • 屋根の形
  • 小屋根の高さ
  • 梁の位置
  • 断熱材の有無や状態
  • 電気配線の有無
  • 排気ダクトの有無
  • 天井の点検口が使えるのかどうか

施主様に伺うこと

ヒアリングでは、次のことをお聞きするのが多いです。

  • 何を収納したいのか(衣類?季節家電?思い出の品々?)
  • 出入り方法の要望(はしご?階段?)
  • 将来も使えるようにしたいのか
  • 予算の目安(大事です!)

私たちは職人なので、この2点をお伺いすることで、概ね屋根裏収納が「できる、できない」とか、法的に問題無いかどうかを判断してお伝えします。

プラン作成・法規チェック

具体的な空間を決めていきます。同時に、ルール違反にならないか何度も確認も行います。

図面で決める内容

  • 屋根裏収納の広さ
  • 天井の高さ
  • 出入口
  • はしご、または、折り畳み階段
  • 照明の位置
  • コンセントの位置

建築基準法の確認

  • 高さと床面積が「収納扱い」になるか再度チェック
  • 固定階段にする場合は自治体ルールを再確認
  • 建築確認申請が必要かどうか確認(ほとんどは不要です)

さいごに

お家は屋根の形や高さ、家の構造によってできる方法・できない方法は一軒一軒違います。

そのため屋根裏収納は「ただ屋根裏の空きスペースに作ればいい」工事というわけではありません。

  • 将来の使いやすさ
  • 体への負担
  • 家の寿命

そして、法令の遵守。

これを全部考えて作るのが、本当に活用できる屋根裏収納リフォームです。

あなたのお家で「屋根裏収納リフォームを作ってみようか」と考えておられるのなら、お近くの工務店さんにご相談ください。

京都・大阪・滋賀の方なら、キトダ工務へご相談いただければ職人目線でのご提案からお見積りまで誠実丁寧に対応させていただきます。 当社では、無理な提案や押し売りは一切していません。

  • うちでも屋根裏収納は作れる?
  • 建築基準法的に問題ない?
  • 将来も安全に使える?

こうした疑問を、現場を知っている職人の立場で正直にお答えします。

「まだ工事するか決めていない」

「話だけ聞いてみたい」

もちろんそんな段階でも大丈夫です。

お問い合わせフォームから、お気軽にご相談ください。