キッチン、浴室、洗面所、トイレ。
水回りは毎日の生活で必ず使う場所だからこそ、古くなったり、使いにくくなったりすると、少しずつ暮らしのストレスが増えていきます。そこで、
「キッチンが古くなったから交換したい」
「浴室をきれいにしたい」
「トイレに手すりを付けたい」
「2階にもトイレがあれば便利なのに」
こうしたことが、水回りリフォームを考えるきっかけになります。
しかし、水回りのリフォームは、古くなった設備を新しくするだけではありません。
特に45歳を過ぎると、家族構成や生活スタイルが変わり、以前は気にならなかったことが「少し使いにくい」と感じるようになることもあります。
今の暮らしに合わせて、これからの暮らしをもっと使いやすくする。
私たちは、水回りリフォームをそのように考えています。
水回りの詳しい話の前に、暮らしの不満や住まいの不具合など、リフォーム工事全体の話から知っておきたいという方は、『京都の戸建てリフォームはどこから考える?暮らしの不満・住まいの不具合から考えるリフォーム』をご覧ください。
水回りリフォームのきっかけは「古くなった」だけではありません
戸建て住宅のリフォームでは、キッチン・浴室・洗面所・トイレなどの水回りが大きな割合を占めています。
実際に、オリコンの「リフォーム利用実態データ」では、戸建て住宅のリフォーム箇所として、トイレ、浴室、洗面所、キッチンが上位となっています。
水回りは毎日使う場所だからこそ、設備の老朽化がリフォームのきっかけになりやすいのだと思います。
しかし、私たちが現場でお客様から伺うご相談は、それだけではありません。 例えば、
- 年齢とともにキッチンが使いづらくなった
- 浴室を安全にしたい
- 掃除をもっと楽にしたい
- リビングとキッチンのつながりを良くしたい
- 2階にもトイレが欲しい
- トイレに手すりを付けたい
- 古い洗面台を新しくしたい
といったものです。
つまり、水回りリフォームの本当の目的は、
「設備を新しくすること」ではなく、「その設備を使う人が暮らしやすくなること」
なのだと考えています。
キッチンは「新しくする」だけでなく、今の暮らしに合わせる
キッチンは、住宅の中でも特に「使いやすさ」が毎日の生活に直結する場所です。
よくあるご相談の一つが、
「古くなったので交換したい」
というものです。
もちろん、古くなった設備を新しくすることは大切です。しかし、そこで一度考えてみていただきたいのが、
「今のキッチンは、本当に今の自分たちの生活に合っているのか?」
ということです。
家を建てた当時と、今とでは生活スタイルが変わっているかもしれません。
例えば、
- 子どもが独立した
- 夫婦で料理をするようになった
- 料理をする時間を短くしたい
- 収納をもっと使いやすくしたい
- リビングにいる家族と会話しながら料理したい
などです。
そうした変化があるのであれば、単純に同じ場所へ新しいキッチンを入れるだけではなく、リビングとのつながりや収納、動線まで考えることで、より暮らしに合ったキッチンになることがあります。
「古いから交換する」の先に、「これから、どんなふうにキッチンを使いたいのか」
を考える。
それが私たちの考えるキッチンリフォームです。
浴室は「きれい」だけでなく、安全で掃除しやすいことも大切
浴室も、水回りリフォームの中でご相談の多い場所です。
「古くなってきたので、きれいにしたい」
というご依頼はもちろん、
- 安全にしたい
- 掃除を楽にしたい
- 浴室を使いやすくしたい
というご希望もあります。
浴室は毎日使う場所です。だからこそ、見た目が新しくなるだけでなく、使う人にとっての安心感や掃除のしやすさも大切です。
また、浴室のリフォームでは、脱衣所の壁紙や床を一緒に張り替えることもあります。
その際に、「洗面台も古くなっているのが気になる」ということで、洗面台も一緒にリニューアルするケースがあります。
これは「最初から全部交換する」と決めているわけではありません。
浴室を工事することで周辺の状態が見えてきたり、完成した空間を想像することで、「ここもきれいにしたい」と感じたりすることがあります。
大切なのは、必要な工事と、これから長く使うことを考えて一緒にやっておいた方が良い工事を整理することです。
トイレは「設備交換」だけではなく、場所そのものを変えることもできます
トイレについては、
- 古くなったので交換したい
- 手すりを付けたい
- 将来も使いやすくしたい
といったご相談があります。
特に手すりを取り付ける場合、
「手すりを付けたら、今度はトイレが狭くなってしまう」
ということもあります。
そのため、設備だけを見るのではなく、実際に使う人が無理なく動けるかどうかを考えることが重要です。
そして、場合によっては「トイレの場所そのものを変える」という方法もあります。
実例:2階の押入れを洋式トイレにリフォーム
キトダ工務では、2階の押入れをリフォームして、洋式トイレにした事例があります。
こちらのお家には、もともと2階にはトイレがありませんでした。しかし、生活していく中で、
「2階にもトイレがあれば便利なのに」
という不便が出てきたということです。
そこで、既存の押入れを活用して、洋式トイレを設けました。
これは単純な「トイレ設備の交換」ではありません。
家の中にある空間の使い方を変えるリフォームです。
2階にトイレができたことで、夜中に1階まで降りる必要がなくなり、安心してトイレに行けるようになりました。
押入れをトイレにリフォームした事例を掲載しています。『I様邸 室内リフォーム』からご覧いただけますので参考になさってください。。
工事によって新しい設備を取り付けただけではなく、
「夜でも安心して過ごせる」という暮らしの変化が生まれた。
これこそ、水回りリフォームの大きな価値の一つだと考えています。
洗面所は「洗面台を交換する」から、家事動線を考えるリフォームまで
洗面所については、
「古くなったので新しいものにしたい」
というご依頼が多くあります。
もちろん、洗面台を交換するだけでも、使いやすさや掃除のしやすさは変わります。
一方で、ご希望があれば、
- 洗濯機との位置関係
- 収納
- 脱衣スペース
- 家事動線
までを含めて、洗面所そのものをつくり直すこともできます。
ただし、ここまで行うと間取り変更を伴う大掛かりなリフォームになる場合があります。
そのため、
「洗面台だけ交換するのか」
「洗面所全体を見直すのか」 は、ご予算や今後の暮らし方を含めて考える必要があります。
水回りをまとめてリフォームするという選択肢
キッチン、浴室、洗面所、トイレ。
水回りをまとめてリフォームしたいというご相談もあります。
お客様からすると、
「どうせ工事するなら、一気にきれいにしたい」
というお気持ちは自然なものです。
水回りをまとめて工事することで、工事期間をまとめやすいというメリットもあります。
一方で、すべての場所を同じグレードに統一する必要はありません。
例えば、
「キッチンを一番重視したい」
「浴室には予算をかけたい」
「洗面台はシンプルなものでいい」
など、ご家族によって大切にしたい場所は違います。
そのため、予算配分も、
「どこを一番大切にしたいのか」 によって考えることが大切です。
「安い見積もり=良いリフォーム」とは限りません
水回りリフォームでは、複数の会社から見積もりを取って比較する方も多いと思います。
もちろん、金額を比較することは大切です。
ただし、
安いことと、使いやすいことは、必ずしも同じではありません。
例えば、水回りの工事では、
- 給水・給湯・排水などの配管
- 設備の位置
- 壁や収納との関係
- 実際に人が動くスペース
などを考える必要があります。
工事費を抑えるために、既存の位置にそのまま新しい設備を入れる方法が適している場合もあります。
一方で、そこだけを優先すると、
「新しくなったけれど、なんとなく使いにくい」
という結果になることもあります。
例えば、収納の位置や扉の開き方、設備の配置など、毎日のちょっとした動作に関わる部分です。
だから私たちは、
「いくらで工事できるか」だけではなく、「完成した後にどう使うのか」
を考えることが大切だと思っています。
職人が水回りで確認する「見えない部分」
水回りリフォームでは、設備そのものだけを見ていてはいけません。
私たちが現場で確認するのは、
- 配管の状態
- 水漏れの有無
- 給水・給湯・排水の位置
- 新しい設備を設置できるか
- 設置後に無理なく使えるか
といった部分を含めて見ることです。
特に既存住宅の場合、図面だけでは分からないことがあります。
実際に現場を確認し、設備を入れ替えた後の状態まで想像する。 そこに職人としての経験が必要になります。
水回りリフォームは「何を入れるか」より「どう使うか」
キッチンなら、料理をする人がどう動くのか。
浴室なら、毎日どのように使うのか。
トイレなら、将来も安全に使えるのか。
洗面所なら、洗濯や収納をどうするのか。
設備のカタログだけでは、こうしたことまでは分かりません。
だからこそ、私たちはお客様との会話を大切にしています。
「何を取り付けたいですか?」
だけではなく、
「今、何に困っていますか?」
「どうなったら、もっと楽になりますか?」
「これから、この家でどう暮らしたいですか?」
というところから考えることがあります。
キトダ工務が考える水回りリフォーム
私たちは、水回り設備を販売することが目的ではありません。
お客様の暮らしに合わせて、
「何を残して、何を変えるのか」
を一緒に考えることが、工務店の仕事だと考えています。
そのためには、現場を知らなければなりません。
キトダ工務では、職人としての技術と経験を持った自社スタッフが現場を監理しています。
また、専門的な工事については、信頼できる協力業者の職人さんと一緒に工事を行います。
大切なのは、「自社施工か外注か」という形式ではありません。
それぞれの専門技術を持った職人が力を合わせ、現場を理解しているスタッフが責任を持って管理すること。
そうすることで、設備だけではなく、実際に使う人にとって使いやすい水回りをつくることができると考えています。
水回りリフォームを考え始めたら、まず「何が不便なのか」を考えてみてください
「キッチンが古くなった」
「浴室をきれいにしたい」
それだけでも、もちろんリフォームを考えるきっかけになります。
ただ、そこからもう一歩だけ考えてみてください。
今、何が不便ですか?
何をもっと楽にしたいですか?
何が少し危ないと感じますか?
どんなふうに暮らせたら、もっと楽しいですか?
その答えによって、必要な工事は変わってきます。
設備を交換するだけで解決することもあれば、間取りや収納まで見直した方が良いこともあります。 逆に、まだ使えるものまで無理に交換する必要がない場合もあります。
さいごに|水回りリフォームは、これからの暮らしを考えるきっかけになります
水回りリフォームのきっかけは、
- 古くなった
- 使いづらくなった
- 安全にしたい
- 掃除を楽にしたい
- 家事を楽にしたい
- 2階にもトイレが欲しい
- リビングとのつながりを良くしたい
など、人によってさまざまです。
大切なのは、設備を新しくすることだけではありません。
その設備を使う人が、これからどのように暮らしたいのか。
そこまで考えて工事することで、水回りは単なる「新しい設備」から、「暮らしをより良くする場所」へ変わります。
キトダ工務では、現場を知る職人の視点と、お客様の暮らしを考える視点の両方を大切にしています。
「どこをリフォームしたらいいのか分からない」という段階でも構いません。
今の住まいで感じている小さな不便から、一緒にこれからの暮らしを考えてみませんか。
