停電は他人事ではありません
停電は突然起こります。昨今ですと雷による停電、多いです。また、起こってほしくはありませんが、地震が発生すると停電が発生します。
日本に住んでいると、誰もが経験する可能性が高いと言えます。
停電が長引いた場合、どうしますか？
停電が長引くと、、、かなり困ります。
- 冬だと寒い
- 夏だと熱中症になる
- 医療機器を使っておられる場合は、大変な不安を感じる
- ペットと暮らしておられる場合だと、人間と同じようにつらくなる
- 食事を作れなくなるので困る
- スマートフォンの電池がなくなる（連絡できない、最新情報がわからない）
他にもありますが、現代の生活で「電気」は必需品。そのため停電になると、困ったことばかり発生します。
停電対策リフォームのポイント
- 太陽光発電＋蓄電池
- 非常用電源
- オール電化の見直し
- 断熱性の高い住宅
それでは、それぞれのメリットと具体的なリフォームポイントをお話していきます。
太陽光発電＋蓄電池
この方法のポイントは昼間に発電し、余った電気を蓄電池に貯めておけば、停電時でも夜間や曇天時に使えることです。
メリット
- 照明・冷蔵庫・医療機器（電動ベッド、吸引機等）などを継続使用可能
- 電気代の節約効果もあり、将来的な経済的負担を軽減
節約効果もうれしいメリットではありますが、照明や冷蔵庫、持病をお持ちの方ですと医療機器が継続的に使えることは、非常時でも安心できるメリットだと思います。
この方法の注意点は、初期投資が必要なこと。しかし、災害時の備えとして考えると、その価値は高いと言えます。
フォームのポイント
- 屋根の耐久性・方角・面積をチェック
- 住宅へ太陽光パネルの設置可能か調査が必要
- 停電時に自動で電力供給が切り替わるシステム（自立運転機能）の採用を検討しましょう
- できるだけ蓄電池は室内または物置に設置可能なタイプを選定（屋外設置型は水害に注意）してください
- 必要最低限の生活家電（冷蔵庫、照明、テレビ、ラジオ、スマホ充電など）が何時間使えるかの試算しておきましょう
- 医療機器の使用が考えられる場合は、医療機器が使える時間を優先させましょう
- 経済産業省や自治体の補助金対象製品を選ぶことで、費用負担を抑えることができます
非常用電源
非常用電源のポイントは、電源となる機器を家のどこに収納するかです。
メリット
- 重い機器を運ぶ負担を減らすリフォーム設計ができる（スロープやキャスター付き収納など）
- 明かりやスマホ充電、電気ポット等の使用が可能になる
生活の中で電気が必要な「ちょっとしたこと」が使えるようになることです。特に寒い季節ですと非常時に電気ポットが使えるのはとてもうれしいことです。暖かい飲み物が飲めるだけで安心感が違います。
注意点
非常用電源は「使いたいときにスグ使える」ようにしておきたいもの。ですから収納しやすく、取り出しやすい場所を間違えないようにしたいです。
非常用電源本体の選定と購入はもとより、家の中の収納場所リフォームも一緒に検討してください。
リフォームのポイント
- 玄関付近や勝手口近くにコンセント付き収納スペースを作り、すぐに取り出せるように
- 重い発電機などを移動させやすいように、収納下部をスライド式やキャスター付き設計に
- 屋外用発電機使用時には、延長ケーブルを通す屋外コンセントの設置を検討
- USB充電やAC出力対応のポータブル電源を設置し、常に満充電を維持
使いやすさがポイントとなる対策なので、収納と使用動線を意識して設計する必要があります。
せっかく非常用電源を持っていても、
- すぐに取り出せない
- 収納しづらいので外の物置に置いたまま（なので持ってるだけで使えない）
- 置いたことを忘れていて、使おうとしたら充電出来ていなかった
こういうのは悲しすぎます。
オール電化の見直し
オール電化住宅が増えています。「火」を使わないので安全ですから人気があるのも納得です。しかし、停電になるとオール電化住宅の機能は止まる可能性が高いです。
そこで電気が止まっても使える「ガス機器」を使えるように対策しておきましょう。
メリット
- 電気が止まってもガスコンロで調理・湯沸かし可能
- カセットガス式の機器（コンロ・ストーブ等）を安全に使える収納の確保がおすすめ
都市ガスやプロパンガスを併用できるのが最も安心ですが、オール電化住宅にしているとなると難しいですね。そこで非常用に「カセットガス式の機器」を用意して、使いやすい場所へ収納しておくのがおすすめです。
注意点
非常用電源と同じで「使いたいときにスグ使える」ように収納しておくことです。カセットガスを使うコンロが手近にあったとしても、カセットガスが見つからないと、、、使えません。
リフォームのポイント
- 台所などにカセットガスコンロ用の安全な収納場所を確保
- 台所が難しい場合は、階段下スペースなどをリフォームして週尿場所にする
断熱性の高い住宅
停電時にエアコンが使えなくなっても、しばらくは室温が保たれやすくなります。
断熱性の高い住宅というと少し前なら「冬の寒いときに良い」という意識が強かったのですが、最近では酷暑が続くため「夏の暑いときにも良い」という意見が増えています。
メリット
- 熱中症や低体温症のリスク軽減（停電時でなくてもメリットになります）
- 長期的には光熱費の削減にもつながる（こちらも停電時でなくてもメリットです）
注意点
断熱性向上のリフォームは、どうしても他のリフォームよりも費用が高くなってしまうことです。
また、壁への断熱リフォームだけではなく、窓やサッシも一緒に断熱リフォームを進めた方が性能も向上しますが、やはり費用が高くなってしまいます。
リフォームのポイント
- 壁や屋根に断熱材（吹付けウレタン・高性能グラスウールなど）を追加
- 窓を断熱性能の高い複層ガラス or 樹脂サッシ窓へ交換
- シャッター・雨戸の電動→手動式への切り替えも停電対応として有効
- 国や自治体が行っている補助金制度の利用を検討しましょう
さいごに
もし、今日の夜から停電が起こったとしても、家族やペットを守れるでしょうか？
この質問に不安をお持ちなら停電対策を考えてみるタイミングです。
太陽光発電や蓄電池の施工、非常用電源の収納場所リフォームなど、大きな工事から小さな工事までキトダ工務ならご依頼いただけます。
また、「どうしようか」と迷っておられる方は、職人が直接ご相談を伺いし、最適なご提案をさせていただきます。
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