若いころは気にならなかったのに、50代を過ぎた頃から気になる。そして、一度でも気になると、ますます気になる。
こういうお悩み住まいの中でも「床の音」に多いです。
今回は、気にしていないときは全く問題ありませんが、気になりだすと「何とかしたい!」と感じることが多い、床の音の対策についてお話します。
工事不要で手軽にできる5つの対策

床の音ですが、ほとんどの場合はリフォーム工事不要で比較的手軽に対策できます。
防音マットやカーペット
足音や物を床に落としたときの音が気になる場合、防音性の高いカーペットやジョイントマットを敷く方法があります。
これだけで、フローリングのままよりも格段に音へのストレスが軽減します。
ポイントとしては、
- 「防音等級」というランクがありますので、必要としている性能を持っているものを選びましょう
- リビングや廊下など、歩く頻度の高い場所だけに敷くだけでも効果があります
床の音対策で最初に検討していただきたい方法です。
スリッパで対策
床の特長として「硬い」場合、一般的に販売されている普通のスリッパだと、スリッパの裏部分が少し硬いので歩くたびに「パタパタ」と音が出てしまいます。
こういうケースでは、スリッパの裏面がクッション性の高いスリッパを選ぶことで軽減できます。ちょっとしたことですが効果があります。
防振パッド
家具やイス、テーブルの脚が床に当たって音がする。こういう場合は、脚の部分に
- フェルト
- 防振パッド
を取り付けましょう。貼るタイプもの、被せるタイプのものがあります。ホームセンターへ行くと脚の大きさに合ったものが複数販売されています。
この方法、床への傷防止にもなりますし、滑りやすいタイプを使うとお掃除のときに、家具やイス、テーブルを動かしやすくなるというメリットもあります。
隙間をチェック

床下収納はありませんか?あるのなら、床の音の原因は
- 緩み
- 摩擦
こういった原因から出ている可能性があります。
緩んでいる場合ならネジを締めなおすだけで良いのですが、摩擦が発生していたり隙間が出来たことで音が出ている場合は、ちょっとした工事が必要になります。
また、経年劣化によって床材に隙間が出来ていることで音が発生しているケースもありますので、こういう場合は応急処置的な小さな工事が必要になります。
ご自身でできないことはありませんが、キトダ工務のような「小さな工事も請け負ってくれる工務店」へ相談されることをおすすめします。
音の反響が問題なら
床を含めて部屋の中で音が反響していることが気になる場合もあります。
こういう場合ですと
- 吸音パネル
- ラグマット
こういったアイテムを活用することで、音の反響を減らすことができます。
リフォーム工事したほうがイイ場合

気になる床の音に関することの中には、手軽に対策するだけでは解決できないトラブルがあります。こうした場合、あれこれ手軽な対策を繰り返しても効果が期待できないばかりか、お家そのものへ悪影響を放っておくことになり、後々大き目のトラブル原因になってしまうことがあります。
ギシギシ鳴る・沈む
もし、歩くと床が
- きしむ(ギシギシ鳴る)
- 沈む(沈む感覚がある)
こういう場合、床材や床材を支えている部分の劣化や歪みが原因である可能性が考えられます。
手軽な対策では根本原因を解決できませんし、放っておくと床がより沈み込む場合もあれば、床にひび割れが発生することが考えられます。劣化が進んでしまうと「床が抜ける」ということも可能性としてはありますので、リフォーム工事の検討をおすすめします。
築20年以上経過している
経年劣化によって床材が薄くなっていくと、
- 断熱性能
- 防音性能
これらが低下する場合もあります。性能低下に関しては「交換」「補強」を考える必要がありますので、リフォーム工事を検討してみてください。
断熱材や防音材は入っていますか?
昔のお家には床下に
- 断熱材
- 防音材
これらが入っていない住宅もありまして、、、可能なら床下に
- 遮音シート
- 断熱材
これらを追加リフォームすることで効果が期待できます。
湿気が溜まっている
床下に湿気が溜まってしまい、床がギシギシ鳴っている場合もあります。
この場合であれば、床材の交換も含めて
- 床下点検
- シロアリチェックと対策
- 床下の換気
これらのリフォームを検討ください。構造的な劣化が進んだまま放っておくと、かなり高額なリフォーム工事が必要になるケースもあります。
2階の音が1階に響く
これ、気になりだすと止まりません。
上下階の音が響く場合、「遮音等級」の高い床材へのリフォームや、防音シートを施工するリフォームがおすすめです。
さいごに
床の音に関する問題のほとんどは「手軽な対策」ができます。
しかし、
- 「ゴツン」というような衝撃音
- 「ギシギシ」というようなきしみ音
この2つに関しては、リフォーム工事が必要になるケースが多いです。
どのような床の音が出ているのかを聞いてもらい、この2つが続くようならリフォーム工事の検討を。そうでない場合は手軽な対策からはじめてください。
