住まいをもっと安心・快適・おしゃれにしつつ、昨今は社会問題になっている防犯面の不安解消を一度に叶えられるのが「屋外照明リフォーム」です。

今回は、比較的安価な費用でお住まいの雰囲気を「洗練」された演出に変えながら、防犯面までカバーできるオススメのリフォーム術をお話します。

屋外照明リフォームがおすすめの理由

夜間の安全性が大幅にアップ

  • 足元を明るくすることで、転倒リスクを軽減
  • 玄関まわりや通路、階段に照明を入れるだけで、帰宅時の安心感が違います
  • 防犯対策としても有効で、人感センサー付き照明は不審者の侵入抑止に非常に効果的です

お家の見た目がぐっと「洗練」されて良くなる

  • 外壁や植栽をライトアップすると、まるでオシャレな夜カフェのように雰囲気に
  • 夜の外観が明るく、温かみのある印象になり、ご近所からの印象もアップ

暮らしやすさを向上

  • 駐車スペースや勝手口に照明を追加すると、夜の出入りが快適(見えやすい)
  • 庭やテラスを夜も楽しめる「第二のリビング空間」として活用(めちゃくちゃオシャレ)

屋外照明リフォームでオシャレ住宅にするポイント

光の「色」と「強さ」の選び方

住宅には電球色(暖かいオレンジ色)がおすすめです。高級感が出て落ち着いた雰囲気になります。

スポットライトは強めで、足元灯はやわらかく。光に強弱をつけることで立体感を出すのがコツです。

玄関・アプローチは「導線」を意識

ールライトで家までの道筋を美しく演出(ホテルみたい)。植栽やシンボルツリーがある場合は、下から当てる「アッパーライト」で存在感アップ。外壁に浮かび上がるシルエットの使い方で現象的な雰囲気にすることもできます。

必要な場所に必要なだけ配置する

明るければよい訳ではありません。暗い部分を残すことで、陰影がデザインとして働きます陰影があると上品で洗練された外観になりやすいです。

配線は見せないのが基本です

露出配線は極力隠すように。見た目がキレイに仕上がりますし、配線を露出させない方が、後々のトラブルも減ります。

屋外照明リフォームで必要となる電気代やメンテナンス費用

電気代は意外と安い

現在の外構照明はほとんどがLEDです(電球を探す方が難しい時代です)。

例えば、8WのLED照明を3灯、毎日5時間使用したとしても、月額150~200円ほどが目安です。

場所によっては人感センサー付きを選ぶことで「つけっぱなし」にならず、さらに節約できます。

ランニングコストが少ない

LEDは寿命約40,000時間程度と言われています(使用状況によって変わります)。一般的な使用環境なら10年近く交換不要な計算になります。

さらに、防雨仕様の照明を使うことで、故障リスクも大きく低減。昔の電球と比較すると、ランニングコストは少なくて済むようになっています。

メンテナンス費用

仮にLED球を交換することになったとしても、電球交換は2,000~5,000円程度(種類によります)です。

照明器具のクリーニングは、簡易清掃ならご自身でも可能です。

配線やセンサーの不具合は、配線調査や修理に関する専門技術が必要になるため、業者対応で5,000~20,000円程度が目安です。

メンテナンス費用で注意しておきたいのは「照明の高さ・設置場所によって費用が変動」することです。高所に設置されている場合は、どうしても低い場所よりも費用が増えます。

職人目線の部位別おすすめ屋外照明プラン

屋外照明についてですが、必要な場所ごとに目的に合った明かりを検討してほしいと思っています。

玄関まわり

  • ポーチライト(電球色)で玄関の顔を明るく、温かい雰囲気にするのがおすすめ
  • 人感センサー付ライトで帰宅時の自動点灯・防犯対策で安心を手に入れましょう
  • 玄関ドアの左右にブラケットライトを配置すると高級感アップでオシャレ
  • 表札をスポットライトで照らし、夜でも見えやすく

アプローチ(玄関までの通路)

  • 足元を照らすポールライトを等間隔で並べて道しるべを作る
  • 段差や階段は埋め込み型フットライトで転倒防止(おすすめです)
  • 植栽がある場合は小型スポットライトで立体感のあるアプローチに
  • まっすぐの通路には、片側だけの「片照らしデザイン」が上品で人気

庭まわり

  • シンボルツリーをアッパーライトで照らして主役に(定番ですが楽しくなります)
  • テラスやウッドデッキには間接照明タイプのラインライトで落ち着いた空間に
  • 小さめの植栽はローボルトのガーデンライトで優しく演出
  • バーベキューや夜の庭作業用にスイッチ操作のワークライトを追加(あると便利)

駐車場・カーポート

  • 駐車しやすさ重視で広角のセンサーライトを設置(ぶつけにくくなります)
  • 車の横や後ろが暗い場合は、壁付けのLEDライトを追加(ぶつけにくくなります)
  • カーポート天井には薄型の連続ラインライトがスッキリしておすすめ(オシャレです)
  • 夜間の荷物の積み下ろし用に局所照明(スポット)を配置(これもあると便利)

勝手口・ゴミ出しスペース

  • 夜間利用の多い方には強めのセンサーライトが便利
  • 手元作業向けに小型スポットライトをプラス
  • 動物の侵入対策として、センサーの反応範囲を広めに設定(光で侵入を阻止)
  • 雨に強い防塵・防水仕様の照明を選ぶ(屋外なので必須です)

外壁・建物のアクセント

  • 外壁の立体感を出す上下配光のウォールライト
  • 門柱灯をデザイン性のあるガラスや金属タイプに交換(ガラスタイプは灯りの具合も温か味があって良いです)
  • 家のシルエットを使い、光の当て方で外観をシンプルに見せる
  • 外壁の素材(サイディング、塗り壁)に合わせて色温度を調整

さいごに

屋外照明リフォームは、気になる部分から少しずつ行われても効果を感じやすいリフォームです。

夜間や夕暮れ時の安全性が大幅にアップしますので、薄暗くなってくると見えづらい経験をされている年代の方にはおすすめです。